3月27日上場廃止予定の9924ドミーについて考える②




3/27付で上場廃止を予定している9924ドミーについて、前回記事の続きです。

前回記事

3月27日上場廃止予定の9924ドミーについて考える①

前回は個人的な考えを書きましたが、今回はまず「この会社で何が起きたか」について書いていきます。

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調査報告書(中間)の内容

この会社で何が起きたかは、2/1リリースの調査報告書を見ると大体わかります。

ポイントと考える箇所を整理すると以下のようになります。

■何をやらかしたか
・メーカーから受け取るリベート(店舗にとっては収入)を適切に処理していなかった。
・本来リベートは各店舗の商品販売高等に応じて振り分けるべきだが、そうせず販売不振店舗に重点的に振り分けを行っていた。
・それにより、リベートの重点振分がなければ赤字になっていた店舗の赤字を回避。
・結果、赤字だったら発生していた店舗資産に対する減損を回避。

■補足
・監査で指摘された減損の嫌疑がある店舗数は4店舗。
・実際に減損発生が見込まれている店舗数は2/1時点で17店舗。(37店舗中)
・リベート以外に広告宣伝費、社内販売、人件費に関する不正の疑いもある。

というのがざっくりこの会社で起きたことになります。
それでもって、財務的な主な影響は以下のようになると思います。

■PL
・過年度の決算において、店舗資産の減損が発生する。(利益▲)
・上記により、それ以降の減価償却費は減少する。(利益+)
・上記により、税金が変わる。(罰金もあるかも)(利益影響不明)

■BS
・店舗資産の簿価金額が減損分減る。(資産・資本▲)

税金はあまり詳しくないですが、基本的には減損は損金不算入(損失だけど税金は減らない)で、減価償却費は損金対象(税金が減る)になると思うので、トータルでは追加支払いが発生するんじゃないかというのが予想です。

特にインパクトが大きいのは店舗の減損になると思いますが、これは会計的な損失でありキャッシュアウトはありません。
実際キャッシュアウトが発生するのは、税金の追加支払いくらい。

PLは減損が出た期は大きめの損失が計上されると思いますが、減損後は減価償却費が減るため逆に収益が改善する期が出てくる可能性も。

ということを考えると、決算修正に伴い資金が大量流出して営業が出来なくなるようなリスクはあまりないと思います。
一方、そもそも減損前であってもこの会社の財務はあまり良くなく、銀行借入が大きいため、銀行の態度が変わると経営継続できないリスクもあると思います。

次で完結予定です。

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