1956NDS 2017年度1Q決算分析①の続きです。
セグメント別売上高及びセグメント利益の推移
ここは通期の決算短信ではセグメント別の売上/営業利益を出しているけど、1Q~3Qの短信では定性的なコメントで記載しているため、そこから読み取れる範囲で整理をしています。
全体に占める割合としては総合エンジニアリング(通信インフラ工事)のウェイトがダントツ大きかったが、13年度以降減益続きで、17年3月期の時点でセグメント利益が半分以下に縮小している。
一方、2017年度1Qは5年振りに増収増益の数字が出ており、ここは良い変化です。
一方、ICTソリューションは13年3月期時点では全体の10%以下の利益規模だったのが結構なペースで利益を伸ばし、17年3月期時点では40%近い利益を稼ぐ水準まで上昇。
15年度→16年度では減益となっているが、今期(17年度)1Qは増益スタート。
年次の推移グラフにすると、以下のようになります。
基本的には四半期推移のコメントに書いた通りですが、セグメント利益推移のグラフを見ると、総合エンジニアリングが落ち込む一方、ICTソリューションが伸びていることが良く分かります。
過去の業績推移と2017年度1Q決算を踏まえ
①の記事では2017年度1Qの受注が好調である旨を記載しました。
■受注高の推移
2013年度の後半から減少傾向で低迷が続いていたけど、2016年度の後半から改善傾向で、直近1Qも好調時の数字に近づいてきており、当面は悪くなさそう。
また、今回の記事では、
・総合エンジニアリングはここ数年不調だったが、2017年度1Qは5年振りの増収増益で改善傾向。
・ICTソリューションはここ数年伸びてきており、前年度やや足踏みしたが、2017年度1Qは1年振りの増益で底打ち。
ということで、ここ数年で大きく伸びたICTソリューションに加え、ウェイトの大きい総合エンジニアリングが復活してくれば、会社予想以上の水準の業績が期待でき、更に元々の指標の割安さがあるので、思った程業績が伸びなくてもリスクが限定的である点も魅力だと考えます。
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