「ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること「すごい会社」の見つけ方」(苦瓜達郎著)の感想・レビュー




大和証券で中小型株投信(大和住銀日本小型株ファンド等)のファンドマネージャーとして有名な苦瓜達郎さんの本を読みました。
ファンダメンタル投資をする人・興味ある人にはコスパの良い内容だと思います。


ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること 「すごい会社」の見つけ方 (幻冬舎新書)

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感想・レビュー

本に書かれた範囲の苦瓜さんの手法を個人的に整理すると

・収益バリューを重視。資産バリューは参考程度。
・四半期毎の決算分析+投資先との直接面談により現在~1年先程度の業績を予想。
・自分が計算したバリエーションと実際の株価の乖離が大きい銘柄を購入。

企業との面談を非常に重視しており、これまで面談した会社は2800社以上(上場企業の3/4程)、年間900回以上のペースとのこと。

個人投資家は同じように面談することはなかなか難しいですが、例えば「面談では沿革を必ず聞き、それにより事業参入や撤退のきっかけや考え方といった企業の「性格」を見極める。」といった具体的に話す内容やその理由も書いてくれており、個人がIRに問合せたりする際の参考にもなると思いました。

また、決算分析については、

・数字は細かい単位(四半期、セグメント別)で見る
・時系列の推移や変動要因(増益・減益要因)を確認する

といった、具体的な確認ポイントについても書かれており、決算分析のやり方の参考にもなると思います。

自分の投資手法と比べてみて

決算分析はまんま自分のやり方と同じだったので、長期的に生き残るためのやり方や方向性として、自分のやり方も悪くは無いんだなと思いました。

あとは資産バリューの重視度合いが自分との違いの一つだと思いましたが、苦瓜さんの資産バリューの考え方についても書かれており、

・実際に企業が解散することはほぼなく、解散価値にリアリティがない
・理論上純資産は株主に帰属するものだが、現実として株主に還元されないことが多い

それに対して個人的に確かにその通りではあるが、、、

・低PBRが上げ理由になり辛くても、下げ辛さに繋がる。
・低PBR・高配当銘柄を選ぶことで株主還元もそれなり受けられる。

といった理由から、やっぱり資産バリュー+高配当の銘柄が好みだな、という考えです。
収益も勿論大事ですが。

まとめ

PERやPBRの説明等、初心者向けにかなり丁寧に書かれている部分もありますが、苦瓜さんが普段行っているIR担当者との会話や具体的な決算分析手法が書かれており、それなりに投資歴が長い人にも参考になる内容だと思いました。


ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること 「すごい会社」の見つけ方 (幻冬舎新書)

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